2012年11月24日土曜日

第1回日韓合同カンファレンス 参加報告

11月17-18日に長崎県で開催された第1回日韓合同カンファレンスで発表を行いました。日本理学療法士協会と韓国理学療法士協会による初の合同学会であり,日韓両国から多数の理学療法士が参加していました。臨床家,教員,学生,協会役員など,様々な立場にある参加者がそれぞれの視点から行った研究結果を発表し,会場中で熱いディスカッションが交わされていました。当研究室からは2名が参加し,以下の内容でポスター発表を行いました。

佐藤慎(D1):Falls following during the early post-hospitalization period and its risk assessments before hospital discharge.
昨年の東海北陸理学療法学術大会で発表した内容の第2報という形でまとめたものです。回復期病棟退院後早期の転倒発生には注意配分能力(二重課題)が関係しており,今後の理学療法プログラムに二重課題トレーニングを取り入れる必要性が示唆されたというものです。他の演題も転倒予防に関する報告が多数あり,実りのある機会となりました。

合田明生(D1):Skin blood flow influences cerebral blood flow measured by Near-Infrared Spectroscopy during physical exercise in humans.
近赤外線分光法という手法を用いて運動中の脳血流を測定した際に,測定データに皮膚血流の影響がどの程度あるのかを検討した研究です。本研究の結果,運動中の脳血流測定データには強く皮膚血流が影響しており,何らかの解析で皮膚血流の影響を除去する必要があることが示唆されました。理学療法士が用いる運動介入が脳にどのような影響を与えるのかを検討していくために,今後も研究を継続していく必要があると思いました。

今回の学会で頂いた質問・意見,新たな出会いを大切にし,今後の研究活動に繋げていきたいと思います。最後に,ご指導を頂いた大城先生,日頃支えて下さっている職場の皆様に感謝いたします。

D1 佐藤慎,D1 合田明生
左:合田,右:佐藤

0 件のコメント:

コメントを投稿