2012年6月30日土曜日

日本睡眠学会第37回定期学術集会 参加報告

6月28~30日に開催された日本睡眠学会第37回定期学術集会(会場:パシフィコ横浜)で演題発表を行いました。

山下 裕太郎,大城 昌平
「大腿骨近位部骨折患者における,入院中の睡眠状況が精神・認知・運動機能に及ぼす影響

この学会は精神科やスリープクリニックなどの関係者が多くみられました。まだ睡眠学の分野では,リハビリテーションとの関心が薄く,研究もほとんどされていない現状を感じました。理学療法士が対象とする患者さんの治癒促進因子として,運動,栄養,睡眠が重要と考えています。今回のシンポジウムや他の演題発表でも裏付けられる部分があり,今後も理学療法士が睡眠に着目する必要性について,検討してきたいと思っています。

修了生  JA静岡厚生連遠州病院  山下 裕太郎

日本睡眠学会 (山下裕太郎)

2012年6月27日水曜日

第16回静岡県理学療法士学会 参加報告


6月24日,第16回静岡県理学療法士学会(HP)がアクトシティ浜松(浜松市)で開催されました。研究室メンバーが発表を行いました。発表演題名一覧(筆頭演者のみ)と発表者の感想を紹介します。また,修了生の矢島大輔さん(コミュニティホスピタル甲賀病院)が,座長をつとめました。


【発表演題名一覧】
O-20
山下裕太郎(修了生),大城昌平:大腿骨近位部骨折患者における,睡眠状態が精神・認知・運動機能へ及ぼす影響  -入院中から退院後の変化に着目して-

O-30
大杉紘徳(D3),栗田泰成,大城昌平:二重課題トレーニングによる前頭前野機能への効果

O-34
矢島大輔(修了生),大城昌平:教示条件が異なる荷重課題の運動学習

O-46
一之瀬大資(M2),大町かおり,栗田泰成,山下浩史,鈴木祐介:タンデム歩行中の上部体幹および骨盤の軌跡の特徴 -自然歩行との比較-

O-47
栗田泰成(修了生),大町かおり,山下浩史,鈴木祐介,一之瀬大資:立ち上がり動作における動作開始時の骨盤傾斜と座面高の影響 -一例による検討-

O-48
小松洋亮(修了生),大城昌平,新屋順子,岩瀬敏樹:健常者に対する足底振動刺激の効果 -重心と脳活動に与える影響-

O-50
鈴木祐介(M2),大町かおり,栗田泰成,山下浩史,一之瀬大資:健常者における閉眼時の歩行戦略 -一例による検討-

O-54
山下浩史(M2),大町かおり,栗田泰成,鈴木祐介,一之瀬大資:3次元動作解析を用いた最大呼吸時における部分的変化量の測定


【発表者の感想】
一之瀬大資(M2):今回の発表では自分の主張を伝える難しさを感じました。学会発表(特に口述発表)では論文のように見ている人のペースで読み返したりすることができません。限られた時間内での1回の発表でどのようにしたら自分の行なった研究をわかってもらえるのか,を今回の発表を経てより追求していく必要性を感じました。次の発表の際には,今回の経験を活かした研究活動,発表の準備,本番での発表を行ないたいです。

山下浩史(M2):今回,大学院での運動器理学療法特論の講義の中で,自らの疑問を大町かおり先生のご指導の下,3次元動作解析装置を使用して測定および解析を行い,演題発表にまでたどり着くことができました。修士研究とは異なる内容で,自分自身の良い経験となりました。今後も、素朴な疑問を大切にしていきたいと思います。最後に,この場をお借りして,大町先生や共同演者の方々に感謝申し上げます。

2012年6月17日日曜日

第12回日本赤ちゃん学会学術集会への参加報告


6月2日・3日に東京の玉川大学で開催されました『日本赤ちゃん学会学術集会』でポスター発表を行ってきました。

演題名:「aEEGを用いた早産児の睡眠発達の検討」
一之瀬大資,杉浦さやか,松井浩之,大城昌平,佐藤由里

本学会は非常に学際的であり,脳科学や発達心理学,工学,霊長類学,教育学,医学等さまざまな分野の研究者が参加しており,発表や講演も非常に幅広いものでした。そのため“赤ちゃん”や“発達”について多角的に考えることができる機会になりました。

発表に関しては,特に臨床現場で赤ちゃんや子どもと接している方やNICUで理学療法を行っている方などから質問やご意見を頂きました。また基礎研究者からは,『臨床をより良くするためにはどうしていけばいいのか』に関して現場で活動している私たちは求められていることを実感しました。

さらに多くの研究者の発表に触れ気付いたことは,どの研究者も『自分がどういう地点に立って研究をしているか(つまりどのような前提を置いているか),そしてどのような枠組みの中で考えているのか』を明確にしている点です。そのため筋道がわかりやすく,枠組みが明確な分,その後の議論も活発になっていました。

今回の発表で得た経験を今後の活動に活かしていきたいと思います。また発表にご協力いただいた多くの方にこの場を借りて感謝を述べたいと思います。ありがとうございました。

M2  一之瀬 大資
第12回日本赤ちゃん学会学術集会 (一之瀬)


2012年6月11日月曜日

修了生の声 [近況報告] (矢島)

リハビリテーション科学研究科修士課程1期修了生の矢島です。 大城教授より近況報告をせよとのお達しを頂き,この度ブログへ掲載する運びとなりました。

僕は現在の理学療法開発学の前身である発達・神経理学療法学において修士課程(博士前期)を修了致しました。院生生活は大変ではありましたが,大城教授の元でとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

現在は,昨年4月より焼津市にあります甲賀病院に勤務し,主に回復期病棟の開設に携わっております。今年4月には回復期リハビリ病棟100床を新築(回復期合計208床)し,綺麗で広く快適な病棟及び訓練室にてのびのび仕事をさせて頂いています。

また,研究活動についてはコツコツよりものんびりなコーツコーツぐらいですが,大城教授のご指導の元でなんとか継続しており,今月の静岡県理学療法士学会にて発表致します。本研究内容については,論文として聖隷クリストファー大学リハビリテーション科学ジャーナルへ投稿するため執筆中でもあります。是非,皆様からのご意見ご指導をお待ちしております。さらに,本学会では座長招聘も頂きましたので,若輩ながら活気ある学会になるように努力したいと思っています。

今後も,理学療法開発学の一員として恥じないような活動を行なっていきたいと思います。
 
矢島 大輔 (2008年3月 博士前期課程修了)

甲賀病院(1)

甲賀病院(2)

2012年6月5日火曜日

聖隷クリストファー大学リハビリテーション研究会で講師を務めました


2012年6月3日に,聖隷クリストファー大学リハビリテーション研究会(本校理学療法学専攻OB主催)の卒後研修会にて講師をさせて頂きました。

中枢神経系の捉え方~大脳病変における評価と治療①~というテーマの中で,「脳卒中と脳由来神経栄養因子」という話をしました。脳の可塑的変化を促すとされる脳由来神経栄養因子が,脳卒中からの機能回復に如何に関わるのかを近年の基礎研究を紹介しながら説明しました。

普段は認知症との関連で見ている脳由来神経栄養因子を,脳卒中との関連で調べることで新たな発見もありました。認知症のみではなく,脳卒中・うつ・肥満など様々な病気に関与する脳由来神経栄養因子に大きな可能性を感じます。今後も研究活動を続け,新たな知見を生み出し,外部へ発信していくことができるよう努力していきます。

最後にこのような機会を頂いたクリストファー研究会研修部の皆様に感謝申し上げます。


 D1 合田 明生

2012年6月2日土曜日

American Thoracic Society International Conferenceで発表しました

2012年5月18日~5月23日にアメリカ(サンフランシスコ)で開催されたAmerican Thoracic Society International Conferenceに参加し,臨床でおこなっている研究の成果を報告してきました。

言葉の壁はとても高かったですが,貴重な経験をすることができました。

このような経験をさせていただき周囲の人々に感謝・感謝です。

D3 本田 憲胤