2012年5月16日水曜日

修了生の声 [スタートライン] (重森)


修了生の近況をお知らせします。
まずは,2010年度に博士後期課程を修了した重森健太さんです。

博士後期課程1期生の重森です。博士号を取得してから,はや1年以上が経過しました。現在は大阪府柏原市にある関西福祉科学大学で勤務しています。

大学院での研究テーマは「認知症の早期評価を目的としたMini-Mental State Examination(MMSE)の臨床活用に関する研究」でした。現在は,大学院で分析した認知症検査MMSEを軸にして,認知症者へのアプローチおよび認知症者の介護家族への勉強会,脳トレ塾を展開しています。大学院で提言した内容は,認知症者の家族から専門職まで幅広い層の方々から支持される価値有るものであり,確実に社会に貢献できていることを実感しています。そこで,近況報告も含めて,大学院終了後に展開している私の活動の一部を紹介させて頂きます。

1. 脳トレ塾
大学院で提言した内容をもとに,兵庫県たつの市をフィールドとして,脳トレ塾を開催しています。新しい脳トレーニングの考え方を活動から提言し,地域活動を通して認知症者を支えるための基盤を作っていきます。
「すこやか脳トレ塾」

2. ノルディックウォーキング教室
今後,有酸素運動は認知症予防における,中心的なトレーニングとして位置づけられます。私は,ノルディックウォーキングをその活動の一つにしたいと考え,少しずつ活動を展開し初めています。

ノルディックウォーキング教室
3. 介護家族支援
兵庫県たつの市にある「つどい場アンダンテ」にて,認知症者の介護家族を対象に勉強会を開催しています。認知症の原因や発生メカニズム,症状への対処方法やアプローチなどを介護家族が知ることで,介護負担感が軽減し,適切なケアにもつながるのではないかという思いで活動しています。

知ろう・学ぼう会
他にも施設との連携,市や他団体との協力体制なども少しずつ進めることができています。博士後期課程を経て思うことは,博士号を取得して初めてスタートラインに立つことができるということです。歩みを止めず,これからも社会に還元していきたいと思います。

重森 健太 (2011年3月 博士後期課程修了)


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