2014年6月26日木曜日

2014年度第3回理学療法開発学定期勉強会開催報告

2014年6月23日,2014年度の第3回理学療法開発学定期勉強会を開催しました。教員・院生に加え,近隣病院・施設の方や遠隔参加の方など,多数のご参加をいただきました。誠にありがとうございます。

今回は,輪読・英文抄読・研究進捗報告の3本立てで行いました。輪読はM2の加茂さん,英文抄読はM2の太田さん,研究進捗報告はD3の合田さんより発表をしていただきました。

輪読では,論文を掘り下げて理解するために論文の要約から批判的吟味へと発展させることについて説明していただきました。論文を活用するため,批判的吟味の必要性があることを学びました。
輪読 M2 加茂
英文抄読では,「Cognitive rehabilitation for attention deficits following stroke(Review)」の発表をしていただきました。注意障害に対する認知リハビリテーションの効果についてのレビューでした。注意障害に対するリハビリテーション研究の発展の必要性と,加茂先生の輪読発表の内容とも合わせて論文の要約・吟味へと活発な討論が行われました。

研究進捗報告では,合田さんの博士研究について発表をして頂きました。年々増加する認知症を予防する取り組みとして運動介入の必要性と,脳由来神経栄養因子という物質に着目して研究結果についても説明をしていただきました。
研究進捗報告 D3 合田
今後とも,皆様のご協力・ご参加をよろしくお願いいたします。

次回の勉強会は,7月24日(木) 20:00~ 聖隷クリストファー大学5501教室にて開催予定となっております。勉強会に参加希望のある方・勉強会の情報配信を希望される方は,佐藤(12dr03@g.seirei.ac.jp)までご連絡ください。

M3 佐野弘毅

2014年6月12日木曜日

第18回静岡県理学療法士学会 参加報告

6月8日に静岡市で開催された第18回静岡県理学療法士学会において院生と修了生が発表を行いましたので,ご報告いたします。

O-13
矢島 大輔
「部分荷重課題の運動学習における文脈干渉効果の有用性」

修士課程修了生の矢島です。第18回静岡県理学療法士学会において演題発表を行いましたのでご報告いたします。今回は「部分荷重課題の運動学習における文脈干渉効果の有用性」と題して発表しました。荷重課題の運動学習については大城先生の御指導のもと一昨年前の県学会にて「教示条件の異なる荷重課題の運動学習」と題して発表し,昨年の聖隷クリストファー大学リハビリテーション科学ジャーナルに論文掲載していただいておりますが,今回の発表はその第2報的な内容になっております。

運動学習において,与えるフィードバックの種類の選択と同様に練習様式の選択は運動学習期間を通して常に気を配る必要があります。その練習様式の中で,多様練習・ランダム練習は一定練習・ブロック練習に比べて即時効果に乏しいものの後の運動学習には効果的である理由の一つに文脈干渉効果があります。文脈干渉効果についての詳細は割愛しますが,リハビリテーション場面においては一定練習・ブロック練習をされている事が訓練期間を通して多いと感じています。学習初期には一定練習・ブロック練習は有効的で患者さまのモチベーションの向上にも大切ですが,例えば,訓練中は良いパフォーマンスをみせるのに翌日には出来なくなっている(carry over問題)など運動学習が停滞している場合は訓練様式を多様練習・ランダム練習に変更してみてはいかがでしょうか。

荷重課題については第3報を継続中です。間に合えば本年11月に静岡市で開催される東海北陸理学療法士学会にて発表したいと考えております。

今学会では大城先生とも久しぶりに話をさせていただく事も出来まして大変有意義な時間を過ごせました。ありがとうございました。

最後に私事ですが,本年5月より焼津市にあります志太記念脳神経外科に異動しましてリハビリテーション科の開設をしております。脳外科専門の有床クリニックです,脳卒中に限らず脳腫瘍術後などの多彩な脳外科疾患に圧倒されながらも刺激的な臨床を行っております。今後は脳外科疾患に関する研究も行っていきたいと考えております。今後とも大城先生をはじめ開発学の皆様からのご指導のほど宜しくお願いいたします。

修了生  志太記念脳神経外科  矢島大輔

FS-30
佐野 弘毅・背戸 佑介・四十宮 公平・大城 昌平・佐藤 慎
「生体侵襲による入院患者に対する急性期の運動療法 ―身体活動強度に対する症例検討―」

M3の佐野です。私は,フレッシュマンズ症例報告を行いましたので,報告させていただきます。「生体侵襲による入院患者の急性期の運動療法 ―身体活動強度に対する症例検討―]という演題にて発表しました。私の大学院修士研究課題における対象3例に対して個別に検討を行ったものです。

急性期病院における高齢入院患者の理学療法を進める上で,栄養状態や炎症反応の評価が非常に重要ですが,今回の発表を通して多くのご意見を頂くことができました。発表にあたり,大城先生,佐藤先生をはじめ多くの先生方にご指導をいただき,ありがとうございました。今回の発表で得たご指導を元に修士論文を進めていきたいと思います。

M3 佐野弘毅

2014年6月4日水曜日

第49回日本理学療法学術大会 参加報告

5月30日-6月1日に横浜で開催された第49回日本理学療法学術大会において院生と修了生が発表を行いましたので,ご報告いたします。

ポスター発表(佐藤)
佐藤 慎(D3,JA静岡厚生連遠州病院),大城 昌平
 「入院時の栄養状態は退院時の身体機能に影響を及ぼす」

私は「入院時の栄養状態は退院時の身体機能に影響を及ぼす」というテーマで発表をしました。内部障害の中で「栄養」というセッションが無いことが少々残念でした。このことは座長も指摘しておりました。もっと栄養の重要性が認識されたらと感じました。

しかし,発表に関しては質問者が後を絶たず時間一杯対応に追われるという驚きの状況でした。関心の高さがうかがえました。そして,今後の展望についても意見交換ができ非常に有意義なものとなりました。これからも社会に貢献できるような研究を進めていきたいと思います。

最後に,発表にあたり丁寧にご指導いただきました大城教授をはじめ研究室の皆様,そして日頃から大変お世話になっておりますJA静岡厚生連遠州病院NST委員会の皆様並びにリハビリテーション科の皆様に感謝申し上げます。
D3 佐藤 慎

大久保病院の参加者全員で (一番右・水池)
水池 千尋(修了生,大久保病院),石原 康成,堀江 翔太,大谷 豊,水島 健太郎,久須美 雄矢,立原 久義
「機器を用いたディップ運動による肩関節可動域の変化と性差」

お久しぶりです。修了生の水池です。現在は,兵庫県にあります大久保病院 リハビリテーション科で日々患者さまに向き合いながら,研究も行っています。今回の学会では,発表演題について有意義な意見を受け,これからの課題を見出すことができました。また,ポスター発表の中に修士課程で行った研究成果を引用されている発表を見つけることができ,あらためて身の引き締まる思いでした。論文化と英語での発表がなかなか出来ていない現状を反省し,これからも研究活動を継続していきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
修了生  大久保病院  水池 千尋

聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部 10周年企画 ロゴマーク募集

聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部は,2014年で10周年を迎えます。開設10周年の記念事業として「ロゴマーク」を募集することになりました。

【募集内容】
大学の基本理念を踏まえつつリハビリテーション学部の特色・個性をイメージしたロゴマークを募集します。以下の内容を含むイメージとして下さい。
①「10」の数字(算用数字や漢数字等)
② 聖隷のシンボルマークにある「赤」,「緑」,「青」を使用
③ リハビリテーションを印象付けるもの

【募集資格】
どなたでも応募できます。多くの皆様のご応募をお待ちしております。

【募集期間】
2014年6月2日(月)~ 2014年9月30日(火)必着

*詳しくは聖隷クリストファー大学ホームページをご覧ください。
*案内ポスター(PDFファイル)はこちらです。

多くの皆様のご応募をお待ちしております!