2013年1月20日日曜日

長崎を訪問しました

大城です。1月6-7日に長崎を訪問しました。千住秀明先生(長崎大学医学部保健学科教授),松坂誠應先生(同保健学部学部長)にお会いし,大学教育や研究,教員交流,そして将来展望や学生(院生)交流などについて意見交換を行いました。これから,長崎大学と本学の教育・研究の交流をすすめて行きたいと考えています。
千住先生(左)と
またこの度,長崎大学前学長 齋藤寛先生が瑞宝重光章を受賞されました。齋藤先生は私を教育・研究者の道に導いていただいた恩師であられます。心よりお祝い申し上げるとともに,私自身の誇りでもあります。先生の歩まれたような道を私も歩めるよう日々精進したいと思います。

大城 昌平

2013年1月19日土曜日

論文が「BMC Neuroscience」に掲載されました

博士後期課程の大杉紘徳です。
この度,研究論文が「BMC Neuroscience」に掲載されましたのでご報告いたします。
Title: Differences in dual-task performance and prefrontal cortex activation between younger and older adults
Authors: Ohsugi Hironori, Ohgi Shohei, Shigemori Kenta, Schneider B Eric,
Journal: BMC Neuroscience.2013, 14:10.
DOI: 10.1186/1471-2202-14-10

本論文は健常成人と認知症のない高齢者を対象として,足踏み課題,計算課題,計算と足踏みを同時に行う二重課題を行っている際の前頭前野領域の脳血流反応を光トポグラフィ装置によって測定し,注意機能評価であるTMT-Bとの関係性を検討したものです。結果として高齢者は若年者に比べて二重課題実施時に脳血流反応が高く,長く続くことが示され,さらにその際の脳血流反応はTMT-Bの成績との関係性を認めました。このことから,二重課題は注意機能を要求する課題であることが脳血流反応の観点から明らかとなりました。二重課題を臨床へ応用する際の根拠を示すことが出来たと思います。

また,この研究はプレスリリースをされており,研究成果が世界に認められたのではないかと感じています。今後の研究活動の励みにしたいと思います。
http://www.biomedcentral.com/presscenter/pressreleases/20130118r

本論文を作成するに当たり,論文作成をご指導いただいた大城昌平先生,有益なご指摘をいただいた関西福祉科学大学の重森健太先生,英語論文執筆に当たり数多くのご助言をいただいたJohns Hopkins School of MedicineのEric B Schneider博士,研究測定にご協力いただいた理学療法開発学ゼミ生の皆様,そして快く研究にご協力いただいた被験者の方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。

D3 大杉 紘徳

本論文は,その他のサイトでも紹介されています。
・Counsel&Heal: Is Age an Important Factor while Multitasking?
http://www.counselheal.com/articles/3514/20130118/age-important-factor-multitasking.htm
・Seniors' Health:Multi-tasking For the Aging Brain
http://www.ivanhoe.com/channels/p_channelstory.cfm?storyid=30682
・Mail Online: Young people find multi-tasking easier than pensioners as study shows how brain changes with age
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2264336/Young-people-mutli-tasking-easier-pensioners-according-new-study.html
・Medicalxpress: How the brain copes with multi tasking alters with age
http://medicalxpress.com/news/2013-01-brain-copes-multi-tasking-age.html?fb_action_ids=365417686889569&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=288381481237582

2013年1月9日水曜日

論文が「慢性疼痛」に掲載されました

博士後期課程の金原一宏です。この度,研究論文が「慢性疼痛」に掲載されましたのでご報告致します。

「健常成人を対象とした痛みの主観的評価と神経生理学的反応の関連」
金原 一宏,大城 昌平,寺田 和弘
慢性疼痛 Vol.31 No.1 2012 pp.187-193

私が痛みの勉強を始めてから4年になります。本論文は,健常成人を対象とした痛みの主観的評価と神経生理学的反応の関連について書き上げました。内容は,痛みの感受性の違う被験者の主観的評価は神経生理学的反応とどのように関連するかを検討しました。結果は,痛みの感受性の高い被験者の主観的評価は神経生理学的反応と関連が高いことが明らかになりました。この結果は,痛み刺激の主観的評価が神経生理学的反応を表す可能性を示唆しました。痛みを持たれた方は,痛みにより不安や不快などの感情を持たれます。この研究が痛みを持たれる患者様の治療の一助になれば,大変嬉しく思います。

本論文を作成するにあたり,数多くの治療場面を通して痛みの勉強をご教示いただいた寺田和弘先生,大変お忙しい中論文作成をご指導いただいた大城昌平先生,そして,痛みを伴う研究にもかかわらずご協力いただいた被験者の方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
金原 一宏

2013年1月4日金曜日

論文が「理学療法ジャーナル」に掲載されました

博士後期課程(D1)の佐藤慎です。この度,研究論文が「理学療法ジャーナル」2013年1月号に掲載されましたのでご報告致します。

「高齢者の認知運動機能に対する足踏み運動と計算課題を組み合わせた二重課題自主トレーニングの効果」
佐藤 慎,大杉 紘徳,大城 昌平
理学療法ジャーナル(2013)47巻1号P.78-83

本論文は,通所リハビリテーション利用中の高齢者に対し,足踏み運動と計算課題を組み合わせた二重課題を自主トレーニングとして介入した効果を検討したものです。結果としては,課題を別々に行うより同時に行った方が高齢者の前頭葉機能(注意機能)の維持・改善に有効であることが示唆され,高齢者に対する自主トレーニングとして実用可能なものであると考察しました。

内容は修士論文を修正したもので,2年以上の紆余曲折を経て受理されました。論文は改善点のある内容でしたが,大城教授のご指導により無事に採択となりました。この場をお借りしまして深く御礼を申し上げます。今後も日々精進し,研究活動を継続していきたいと思います。 
D1 佐藤 慎