2009年12月5日土曜日

「すこやかリハサポート」を開催しました


理学療法開発学では,この度,健康講座「すこやかリハサポート」を開催しました。地域のご高齢者の健康生活を支えていく取り組みとして,健康生活を維持するための知識と方法を学んでいただく無料講座です。11/28には47名,12/5には42名の方にご参加いただきました。講義と実技形式で行い,身体機能,呼吸機能,脳機能,生活機能の維持やトレーニング方法を学んでいただきました。地域住民に開かれた相談窓口・学習機会の提供という活動の一環です。

参加された方からは,「漠然とトレーニングしていてはダメということがわかった。」,「家でできる体操をたくさん覚えることができてうれしい。」,「これからもこのようなイベントに参加したい。」,「このような講座を受ける機会がもっと欲しい。」などのお声を頂きました。

この講座で学んだことを活かして,皆さまが健康に生活し,すこやかに過ごしていただけたらと思います。(重森 健太)

中日新聞(2009年12月10日)20面

説岡新聞(2009年12月15日)21面

2009年11月10日火曜日

症例報告が「理学療法科学」に掲載されました

症例報告「本田憲胤,松岡俊樹,澤田優子,中野直樹,林淑文,東本有司,福田寛ニ,大城昌平:機能的大脳半球切除術後症例に対する他動的上肢運動時の脳活動変化.理学療法科学,2009,24(5):745-750」が掲載されました。

乳児に対する脳外科術後のリハをさせて頂く機会がありました。ご家族協力の下,病棟のベッドサイドまでNIRSを運び,麻痺肢の機能回復をみせていただきました。使い始めて間がない頃で,解析の方法,タスクの設定など計画が甘い点が多く,計測後のデータ処理にかなり苦労しました。患者さんやご家族,大城先生をはじめ多くの人の協力で何とか形にすることができました。ありがとうございました。(本田 憲胤)

2009年11月1日日曜日

第25回東海北陸理学療法学術大会で発表しました

第25回東海北陸理学療法学術大会(岐阜)でポスター発表をしてきました。演題は「痛みをイメージさせる画像を見たときの交感神経活動と脳血流反応」です。当日は多くの方が聞きに来てくださり,質問も受け,良いディスカッションができました。これも大城先生,金原先生のご指導のお陰だと思っております。今後とも,痛みの情動的側面と自律神経活動及び脳活動との関連を調べていきたいと思います。(喜納 将克)


2009年10月26日月曜日

北海道富良野保健所にて乳幼児精神保健の研修会を開催しました

北海道富良野保健所管内の保健師さん,助産師さん,療育関係者を対象に「赤ちゃんの行動理解と母子相互交流の支援」と題した講演を行ってきました。内容は,赤ちゃんの行動理解のための新生児行動評価 (Neonatal Behavioral Assessment Scale; NBAS)の活用,赤ちゃんのこころの発達と育児支援(母子相互交流を中心に)についてです。参加の皆さんには,長時間にわたる話を大変熱心にご聴講いただき,日ごろの支援活動に対する熱意に感銘を受けました。NBASによる赤ちゃんの行動観察と育児支援の方法を日頃の活動に生かしていただけることを願っています。
紅葉の深まった美しい北の大地を訪れ,子どもの発達支援に携わっておられる多くの方々に出会うことができ,大変思い出深い講演の旅となりました。最後に本講演会の企画運営をされた富良野保健所の内海千枝さんにこころより感謝申し上げます。(大城 昌平)



2009年10月11日日曜日

第13回日本生体医工学会BME on Dementia研究会で発表を行いました

第13回日本生体医工学会 BME on Dementia 研究会(青森県八戸市)で発表をしてきました。本研究会では,理学療法開発学から3演題の発表をしました。また,2名の学部学生も発表をしました。皆,堂々と発表し,すばらしかったです。発表後には,座長や質問をいただいた先生から,教育的なご助言をいただき,さらに研究に関心が深まりました。本研究会で発表させていただいたことを,多くの関係者の方々に感謝いたします。
会場である八戸はすでに息が白くなり,浜松が温かい場所であることを改めて感じました。懇親会では、新鮮な海産物をいただくとともに,著名な先生方から研究に関する多くのことを学び,今後の探究心への糧となりました。先生方の情や志に触れることができ,私たちも世のためになる研究に,志高く取り組んでいこうと思います。(金原 一宏)


【発表演題名】
・重森健太(D2),佐々木嘉光,大城昌平,濱辺淳一:歩幅を意識したウォーキングが身体機能および認知機能に及ぼす影響
・金原一宏(D1),佐々木嘉光,大城昌平,水池千尋,重森健太:マッサージの快適性と脳血流反応
・合田明生,佐々木嘉光,大城昌平:運動負荷に伴う前頭前野の脳血流動態の変化
・青木梨紗,後藤祐輝,鈴木章紘,高橋弘,水池千尋,大城昌平:笑いが認知課題の遂行に及ぼす影響 -近赤外分光法(NIRS)による検討-
・鈴木那奈,金原一宏,大城昌平,水池千尋:芳香刺激が課題作業効率に及ぼす影響 -近赤外分光法(NIRS)による検討-




2009年9月28日月曜日

Meyer Children's Hospital 研修


8/279/21,イタリアのMeyer Children's Hospitalで研修を受ける機会を頂きました。
今回の研修では,小児発達評価,呼吸理学療法,整形疾患処置(テーピング,スプリント製作),入院がん患者に対するリハビリなどを見学しました。さらに,コミュニティー病院や近隣の大学病院にも出向き,各病院の特色と病院間連携を見学しました。
またAderinne Davidson先生をはじめ,多くの理学療法士,マスターコースの学生と交流を深めることで,たくさんの刺激を受けることができました。日本のみならず世界にも目を向け,世に貢献することができるよう,自己研鑽に励んでいきたいと思います。
このような貴重な機会を与えてくださった大城先生,サポートして頂いた全ての皆様に感謝いたします。(合田 明生)


2009年8月3日月曜日

論文が「日本早期認知症学会論文誌」に掲載されました


研究論文「MMSEおよびかなひろいテスト施行中の前頭前野賦活に関する基礎研究」が「日本早期認知症学会論文誌vol.2(1), 2009」に掲載されました。本論文では,光トポグラフィーを用いて,MMSEとかなひろいテスト施行中の前頭前野の脳活動を測定し,老化廃用型認知症のスクリーニングとしてのMMSEおよびかなひろいテストの可能性を検討しました。
今後も認知症の早期発見・早期治療に関する研究を進め,しっかりと論文にまとめていきたいと思います。(重森 健太)

論文がGait and Postureに掲載されました


論文「Mizuike C, Ohgi S, Morita S. Analysis of stroke patient walking dynamics using a tri-axial accelerometer」が,Gait and Posture. 2009 Jul;30(1):60-4.に掲載されました。
本論文は,修士課程で行っていた研究内容をまとめたものです。脳卒中片麻痺患者の歩行を加速度計を用いて測定し,動揺性と周期性の指標を用いて解析し,その特徴を検討しました。脳卒中片麻痺患者の歩行には,動揺性の増大と対称性の障害が認められ,また,回復段階に伴って動揺性をいったん凍結し,解放するU字型変化を示すことが示唆されました。本研究で用いた加速度計(送信機)は非常に小型で簡易に扱えるため,臨床においても動作解析の一手法として有効ではないかと思っています。今後さらに研究を発展させ,簡易な評価指標の開発とその応用を目指していきたいと考えています。
最初に投稿したのは20084月,acceptされたのが2009228日と,随分長い時間がかかりましたが,多くの方に読んでいただける機会が得られたことはとても嬉しいです。修士課程在学時から今まで一貫して親身に指導してくださっている大城昌平先生,解析方法に関して的確に教えていただきました静岡大学の守田智先生,そして支えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。 (水池 千尋)
論文と研究に使用した加速度計(送信機:白と受信機:黒)

2009年7月25日土曜日

第11回愛媛県周産期医療研究会で講演を行いました


11回愛媛県周産期医療研究会(愛媛県松山市)において,「早産児の脳とこころを育むディベロップメンタルケア」と題した講演を行いました。
赤ちゃんにたいする敬意と,こころの交流を大切したケアがディベロップメンタルケアの基本です。梶原先生,野田先生はじめ,関係の皆様,そして日々,献身的に早産児のケアに当たられている皆さんの熱心なご聴講に感謝申し上げます。
戸田 千 先生(矢野産婦人科)より,講義の感想をブログに掲載していただいております。関心がおありの方は,http://smilehug.exblog.jp/10029311/をお尋ねください。(大城 昌平)

2009年7月16日木曜日

International Conference on Alzheimer's Disease (ICAD)で発表を行いました

アルツハイマー型認知症最新の話題が集結するICAD(オーストリア・ウィーン)に参加しました。学会では,今後認知症患者がますます増加することを強く訴えられており,早期発見・早期治療について,さまざまな立場からの話を聞くことができました。今後,認知症の治療に理学療法士も積極的に関わることの必要性を強く感じました。研究発表は15日に行い,多くの方から興味を持ってもらい,前向きなご意見も頂きました。(重森 健太)
    
【発表演題名】
Kenta SHIGEMORI Shohei OHGI Eriko OKUYAMA
 Mitsuo KANEKO Takaki SHIMURA
The factorial structure of the mini mental state examination (MMSE) in Japanese setting





2009年7月11日土曜日

理学療法開発学全体ミーティング


大城教授,博士課程・修士課程の院生,修了生,研究生の総勢16名(1名欠席)が集まり,全体ミーティングが開催されました。ミーティングではそれぞれの自己紹介と研究紹介を行いました。その後に開催された懇親会は,大いに盛り上がったようです。これからも,相互にコミュニケーションをはかりながら,研究活動を進めていきたいと思います。(水池 千尋)


2009年7月9日木曜日

特別講義:カーティン工科大学における理学療法の教育と臨床


Curtin university of technologyの岡本都子先生(Master of Physiotherapy)による特別講義が開催されました。オーストラリアにおける理学療法士教育や仕事の現状,先生自身や周りの方の留学経験などをお話しいただきました。オーストラリアにおいて,理学療法士が誇り高い職業であること,非常に厳しい教育が行われていること,卒業後は開業をしている理学療法士が多いことなど,興味深い内容でした。岡本先生には,講義の後も多くの質問に対して,とても丁寧に答えていただきました。ありがとうございました。(水池 千尋)

2009年7月7日火曜日

Partners Harvard Medical International; PHMI (Boston) 訪問


この度,PHMI訪問の貴重な機会を頂戴しました。今回の訪問は,理事長,学長,看護学部長,事務局長と同行して,PHMIとのワークショップに参加しました。ワークショップでは大学運営の発展に向けた,教育システムの改善について大変有意義な教示を得ることができました。今回の訪問を通して,あらためて本学の建学の精神と社会的使命について,考える機会にもなりました。
また,日頃より私たちの臨床・研究活動をご支援・ご指導いただいているHarvardDr. BrazeltonDr. AlsDr.Nugent Dr. Spellowにもお会いする機会を頂き,ご家庭での美味しいdinnerと,楽しい歓談の機会を頂戴しました。Dr. Brazelton91歳となれらましたが,今も現役でご活躍です。「赤ちゃんが好きだから,頑張れる」という言葉と素敵な笑顔が印象的です。先生のご健康を心よりお祈りいたします。
このような貴重な機会を頂きました,リハ学部長の小川先生はじめ皆様に心より感謝申し上げます。(大城 昌平)


2009年7月5日日曜日

専門リハビリテーション研究会第9回学術大会に参加しました


745日に群馬で行われた,専門リハビリテーション研究会第9回学術大会に参加し,2日目の専門部会シンポジウムでは「腰痛症のエビデンスに基づく理学療法の検討」というテーマで話をさせていただきました。このような機会を与えていただき,関係者の皆様には感謝申し上げます。発表では著名な先生方を前に大変緊張しましたが,質問もいただき大変貴重な時間を過ごすことができました。今回の経験により,腰痛症治療にどのようなことが必要なのか,自分なりに課題が見えてきました。今後,臨床研究を進め,根拠ある腰痛治療の確立に貢献できればと思います。(根地嶋 誠)

2009年6月27日土曜日

弘前大学 対馬栄輝先生による理学療法開発学特別講義を開催しました


弘前大学准教授 対馬栄輝先生による,大学院理学療法開発学特別講義を開催しました。対馬先生には,「実験計画とデータ処理の基礎」と題した講義を行っていただきました。
統計学の基礎的な部分を実際のデータを用いながら丁寧に分かりやすくご講義頂き,統計の面白さを肌で感じることができました。また,SPSSRG-Powerなどの統計ソフトの使い方までご紹介して頂き,今後の研究の幅を広げることができました。これを機会に,普段我々が使用している統計を今一度見直し,研究を推進していきたいと考えています。
対馬先生,ありがとうございました。(重森 健太)

2009年6月13日土曜日

郡山健康科学専門学校特別講義 「新生児の発達介入」


昨年に引き続き,特別講義を行いました。学生の皆さんには,熱心に聴講していただき,この分野の理学療法や作業療法に関心を持っていただいたと思います。
また,儀間裕貴先生との共同研究「新生児,乳児の自発運動の解析」についても,検討を行いました。解析症例数も順調に増え,乳児の自発運動の発達特徴とその原理が見えてきそうです。まもなく,論文にして投稿予定です。(大城 昌平)

2009年6月1日月曜日

論文が「リハビリテーション科学ジャーナル」に掲載されました


研究論文「運動イメージ方法の違いが脳活動に及ぼす影響‐近赤外分光法(NIRS)による検討」が聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部紀要「リハビリテーション科学ジャーナルvol.4, 2008」に掲載されました。
本論文は,運動イメージによって変化する脳血流反応を,光トポグラフィ装置によって測定し,言語教示の違いによって,脳血流反応が異なる傾向があることが示されました。
今後も,修士メンバーの一員として,さらに研究を進めていきたいと思います。
論文の投稿にあたり,大城先生をはじめ,ご指導,ご協力いただいた先生方,大学紀要委員の先生方に深く感謝いたします。(大杉 紘徳)

2009年5月31日日曜日

第5回国際交流セミナー-「痛み」基礎から臨床へ-に参加しました


郡山健康科学専門学校にて「痛み」の講演会に参加しました。講演内容は,痛みの神経生理学的背景を始めとし,スポーツ,筋骨格系,物理療法における痛みのマネージメントです。講師は,藤原孝之先生(郡山健康科学専門学校長),D.O.Draper先生(Brigham Young大学教授),G.T.Allison先生(Curtin工科大学准教授),
J.C.Castel
先生(President,Director,Managing Partner Accelerated Care Plus Corp.)です。どの講演も,先生方の研究に基づいた説明をしていただき,大変興味深い内容でした。
 講演後は懇親会に参加し,ご講演いただいた先生方と片言の英語で話をしました。先生方は,我々の話を親身に聞いていただき,先生方の温かい人柄に親近感を抱きました。心より感謝いたします。最後に,本セミナーを企画運営されました先生方にも感謝いたします。(金原 一宏)

2009年5月30日土曜日

第44回日本理学療法学術大会で発表を行いました


44回日本理学療法学術大会(東京国際フォーラム)で,理学療法開発学から6題の研究発表(ポスター)を行いました。
【発表演題名】
・重森健太(D2), 志村孚城, 奥山惠理子, 金子満男, 大城昌平:MMSEの因子構造分析と脳血流反応
・金原一宏(D1), 大城昌平, 水池千尋, 重森健太, 根地嶋誠, 飯尾晋太郎, 大杉紘徳, 高山善尚:振動刺激が疼痛刺激時の脳血流反応に及ぼす影響
・飯尾晋太郎(M2), 大城昌平, 水池千尋, 金原一宏, 高山善尚, 大杉紘徳, 佐藤慎:リーチ動作における軌道の修正過程と視覚・体性感覚との関係
・大杉紘徳(M2), 大城昌平, 金原一宏, 水池千尋:運動イメージの明瞭性と課題再現性の検討
・佐藤慎(M2), 重森健太, 大城昌平:通所リハビリテーション利用者における単一課題および二重課題条件下での足踏みの特徴
・本田憲胤(M2), 松岡俊樹, 澤田優子, 竹村豊, 和田紀久, 福田寛二, 大城昌平:早産児の足底への痛み刺激と脳血流反応
 
各演題とも多くの方に発展的なご意見を頂き,実り多き学会となりました。(重森 健太)


左から:重森,金原,飯尾,佐藤,大杉

2009年5月17日日曜日

第13回静岡県理学療法士学会で発表を行いました


13回静岡県理学療法士学会(掛川市渉外学習センター)で,理学療法開発学から9題の口述発表を行いました。根地嶋,金原,高山の3名が特別賞を受賞しました。
【発表演題名】
・重森健太,大城昌平:認知機能検査の構成と脳血流反応との関係
・根地嶋誠,横山茂樹,大城昌平:高校女子バスケットボール選手の着地動作における下肢関節角度の左右差
・金原一宏,水池千尋,重森健太,根地嶋誠,大城昌平,大杉紘徳,飯尾晋太郎,高山善尚:芳香刺激及び振動刺激が疼痛に対する脳活動に及ぼす影響
・飯尾晋太郎,大城昌平,水池千尋,高山善尚:リーチ動作における視覚環境の違いが運動軌跡と脳血流に与える影響 ~近赤外分光法(NIRS)を用いて~
・大杉紘徳,大城昌平,金原一宏:運動イメージによる課題再現率の検討
・佐藤 慎,重森健太,大城昌平:通所リハビリテーション利用者における3分間の足踏みが身体機能に及ぼす影響
・高山善尚,重森健太,水池千尋,大城昌平:高齢者における運動機能認知と心的回転課題の関係性について
・矢島大輔:訪問リハビリテーションが動作獲得に効果を示した症例 ~リハビリにおいて大切な視点の考察~
・水池千尋,大城昌平,重森健太:環境の違いが脳卒中片麻痺患者の歩行に与える影響

左から:大城(『特別企画理学療法士の未来を考える』座長),佐藤,大杉,水池,矢島

左から:根地嶋,重森,飯尾,高山の口述発表

2009年4月25日土曜日

第48回日本生体医工学会で発表を行いました


48回日本生体医工学会(東京)で発表を行ってきました。重森は,オーガナイズドセッションにて『認知症に対応するBME』というテーマで発表を行い,水池は,ポスター発表「運動イメージが運動の巧緻性に与える影響」を行いました。生体医工学の学会ということで,工学的見地からも,多くのpositiveな意見をいただくことができました。今後,さらに研究を進めていければと思います。(水池 千尋)
左から:重森,水池



2009年4月8日水曜日

NBAS研修会を開催しました


NBAS(ブラゼルトン新生児行動評価)のイントロダクションコースを開催年1回しています。しかし,NBASに関心のある方にはタイムリーでないことと,また定員をオーバーすることが多く,なかなか研修を受ける機会がないということから,不定期に(参加者が4-5名集まったところで)浜松でNBAS研修会を開催しています。
今回は,東京の国立精神神経センターの白川先生のご高配で,東京で開催しました。臨床心理士,助産師,介護福祉士の計6名が集まり,参加の方々からも多くの刺激を受け,お互いに交流ができ,大変有意義な研修会でした。研修会開催と参加のご希望がおられましたら,お知らせください。(大城 昌平)


2009年3月12日木曜日

第11回日本生体医工学会BME ON DEMENTIA研究会(東京)で発表しました

BME on Dementia という認知症をテーマにしている学会に参加してしてきました。演題発表では,本研究室より2演題の発表を行いました。2演題とも大変興味を持ってもらい,また様々な分野の先生とも意見交換ができ,有意義な経験となりました。今回頂いた貴重なご意見をもとに,さらなる発展をしたいと思います。 (重森 健太)

BME on Dementia
学会に参加させていただき,研究・発表を楽しまれている先生方に大変貴重なご意見を頂き,私も研究に対する取り組みや姿勢を,より深く探究しようと意識しました。発表の際,ご意見を頂きました先生方,また発表にご協力いただきましたゼミの先生方に感謝いたします。(金原 一宏)



重森

金原

2009年2月20日金曜日

「The Newborn As a Person: Enabling Healthy Infant Development Worldwide」(出版社: John Wiley & Sons)が出版されました


T. Berry BrazeltonJ. Kevin NugentBonnie J. Petrauskasによって編集された書籍で,世界各国の新生児行動評価のトレーナーを中心に,世界の乳児精神保健の動向が執筆されたものです。Chapter 5では,「Supporting Parents of At-Risk Infants: Lessons from Japan」と題して,日本からの報告も執筆しています(Shohei Ohgi, RPT, PhD., Tomitaro Akiyama, MD)。乳児精神保健や育児・発達支援にかかわられている皆さんには大変参考になる書籍だと思います。是非,ご一読ください。(大城 昌平)


2009年2月15日日曜日

明治安田こころの健康財団 「赤ちゃんに学ぶ人間のこころのルーツ」講演会が開催されました


子どもの健やかなこころを育むためには,どのような親子のかかわりと専門家の支援が必要なのか?世界の乳幼児精神保健の流れからの講演会が開催されました。我が国をリードする著名な乳幼児精神学者に混ざって,私も未熟児の脳とこころを育むケアという観点から講義を行いました。子どもたちの温かなこころの起源は,母胎内の穏やかな環境と新生児・乳児期の親子の関係性(こころの交流)にあり,そこに支援の視点を置くことが大切です。今日の乳幼児精神保健の世界の動向では,土居健郎先生が示された日本文化特有の「甘え」が注目されています。乳幼児期の健全な「甘え」が,人間のこころのtaken for granted(極あたりまえの)世界(渡辺久子先生)を築き,それを基盤にしてこころの交流が育まれていきます。土居健郎先生の『「甘え」構造』をもう一度熟読しなければなりません。(大城 昌平)

2009年1月6日火曜日

論文が「理学療法科学」に掲載されました


平成19年度修士課程修了生の矢島です。修士論文「時系列データ解析による脳血管障害患者のリーチ動作の運動解析」が雑誌「理学療法科学」の12月号(23巻 第6)に掲載されました。
本論文は,小型で高性能な3軸加速度計を用いて片麻痺患者のリーチ動作の運動解析を試みました。加速度計は小型で軽量であり,動作を阻害することなく,また,評価環境を限定しないという臨床的に有用な特徴を有します。また,得られたデータは非線形解析の次元解析という手法を用いることで,動作を多次元空間内の構成次元(運動の自由度)として表現できました。その結果,リーチ動作の構成次元は片麻痺患者の病態を反映することを示し,今後の運動解析の重要な解析変数になる事を示唆しました。
論文の投稿にあたりましては,投稿用に論文を再校正したり,査読意見に対する返答に苦慮する事もありましたが,2年間かけて書き上げる事のできた論文も学内の評価だけでなく,投稿するという形で学外での評価を頂く事によってより客観的な意見を伺うことができ,とても良い勉強になりました。
今後も研究員の一人として,一つ一つを確実に積み上げていきたいと思います。 (矢島 大輔)