近畿大学医学部附属病院にて,早産児のディベロプメンタルケアと脳活動評価および神経行動発達とに関する共同研究,未熟児新生児室での行動発達評価,「早産児のディベロプメンタルケア」と題した講義を行いました。早産児にたいするディベロプメンタルケアの取り組みや,先駆的な研究状況を学ぶことができました。また皆さんの臨床・研究に対する積極的な姿勢に深く感銘を受け,大変良い刺激となりました。
今回の訪問では,リハビリテーション科教授 福田寛二先生,新生児室 和田紀久先生,リハビリテーション科(本学院生)の本田憲胤先生はじめ多くの先生方に大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。
本HPをご覧の皆さん,NIRS研究についての第1報を楽しみにしていてください。(大城 昌平)
2008年9月11日木曜日
2008年9月3日水曜日
論文がPhysical Therapyに掲載されました
論文「Time Series Analysis of Spontaneous Upper-Extremity
Movements in Premature Infants with Brain Injuries」 Shohei Ohgi, RPT, PhD, Satoru Morita PhD, Kek Khee
Loo MD, Chihiro Mizuike, RPT 」が Physical Therepy 2008;
88: 1022-1038 に掲載されました。
本論文は,脳障害を持つ乳児の上肢自発運動を加速度計を用いて測定し,その時系列データを複雑系の観点から非線形解析という手法をもちいて解析し,その運動発達学的特徴を検討しました。脳障害を持つ乳児は,運動の構成要素間の協調の自己組織化過程に問題を有する結果を示し,理学療法の介入では,感覚運動経験を介して,その協調過程の組織化を支援していくことの重要性を示唆しました。
本研究で用いた非線形解析は,乳児の自発運動のように「複雑さ」や「ランダムさ」を解析する手法として有益であり,運動の学習や回復の過程の運動解析などに応用可能であると思われます。
本論文は,トピックス論文として選択され,手厳しいコメントもあり,その回答に苦慮しましたが,理学療法の発展に寄与する論文であると考えます。是非,ご一読ください。
本論文は,脳障害を持つ乳児の上肢自発運動を加速度計を用いて測定し,その時系列データを複雑系の観点から非線形解析という手法をもちいて解析し,その運動発達学的特徴を検討しました。脳障害を持つ乳児は,運動の構成要素間の協調の自己組織化過程に問題を有する結果を示し,理学療法の介入では,感覚運動経験を介して,その協調過程の組織化を支援していくことの重要性を示唆しました。
本研究で用いた非線形解析は,乳児の自発運動のように「複雑さ」や「ランダムさ」を解析する手法として有益であり,運動の学習や回復の過程の運動解析などに応用可能であると思われます。
本論文は,トピックス論文として選択され,手厳しいコメントもあり,その回答に苦慮しましたが,理学療法の発展に寄与する論文であると考えます。是非,ご一読ください。
また,関連論文としてOhgi
S, Morita S, Loo KK, Mizuike C. A dynamical systems analysis of spontaneous
movements in newborn infants. Journal of Motor Behavior.2007; 39:
203・14.もご参照ください。(大城
昌平)
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